Keiko Forestのビジョン 3
VW:その体験っていうのはすごいよね。
わたし達はどれくらい自分をリミットして生きているか、という体験をさせてもらったと思うしね。
毎日が初めての場所で、言葉も通じないような場所をただ歩いている。
そんなわたしに、全然知らない人が突然追いかけて来て、20ドルを渡してくれたりね。
「サンフランシスコからワシントンD.C.まで歩いている」って言ったら
「You crazy!(正気じゃないね!)」なんて言われたりね。
そして、泊まる所がないんだったらうちに来なさいって言ってくれる。
お庭でテントを張らしてくれたり、リビングルームで雑魚寝させてくれたり、食べ物を食べさせてくれたり。
チャーチ(教会)の地下室とか、ホームレスのシェルターとか、ありとあらゆる所に泊まったんだよね。
でも毎日、どこか泊まる場所があったし、食べ物も毎日食べれたし、お金は一円も使わなかった。
その時にわたしは、たくさんの人にこういう体験をして欲しいなと、強く思った。
わたしはその後もずっと旅人として、いろんな国を旅して、他の国だけじゃなく、日本を旅することもしたのね。
お世話になる時は、見ず知らずの人の家に泊めてもらうわけだから、わたしに何が出来るだろうって想い… お皿を洗うとか… 常にそういう所に意識が行っていた。
この人たちの生活にとって、ギフト(手助け)になるものはなんだろうと、 行った瞬間から、いつもそれを探すようにしていた。
わたしに出来る事はさせてもらって、その代わり泊めていただいて、食べさせていただいて。
いろんな国を、そんなふうにずっと旅していたよね。
そこはインドとか、いろんな場所をずっと旅している人たちのカレー屋さんだったの。
そこに泊めてもらって、一週間くらいそこに居たのかな。
カレー屋さんは忙しいからね、いろいろ手伝っていたの。
するとそこにいた旅人たちが、「けいこちゃんは、すごく旅慣れている人だってすぐわかった」と言ったのね。
そこでなにができるかを聞くでもなく、ただ働いている姿をみて、この人はずっと旅をしてきたんだなっていうのがわかったと言われた時に本当に嬉しかった。
そこの規則は、三日まではゲスト、三日過ぎたらもうゲストじゃありませんからというものだった。
そのお土産というのは、買ったものを持ってくるんじゃなくて、自分が出来る事をそこに持って来る。
自分の持っている特別なギフト、人間は一人一人持っているギフトがあるから、それを持ってきてそこで活かす。
それを「お土産」ってわたし達は呼んでいた。
お土産のない人お断りって言っていたの。
何が自分のお土産かがわからなければ、まずそれを探すのが最初。
わたしもお土産のある人になりたいなぁっていう意識がずっとあって、誰かのお家にお世話になると、わたしに出来る事は何かって必ず思うのね。
そういう気持ちがずっとある。
Keiko Forestのビジョン 5
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