Wednesday, September 5, 2012

山での出産 2


山での出産 1

Keiko:お湯の中で出産したから、出てきたときも生暖かいお湯、子宮の中とそんなには差がない状態で誕生したんだよね。
だからすごく楽だった。
産むのも楽だったし、産湯もしなくていいしね。

最初さわっていて頭の固い部分が出てきて、自分の膣みたいなそれを撫でていたら、次に首が全部出て、それから赤ちゃんの頭を大切に守っていたの。
そしたら次の陣痛が来た時に、全身がつるっと全部出た。
いろんな所にいろんなものが入っているからね、下向きにだっこして持ち上げたの。
そうしたら「オギャー」って言ったのね。
「オギャー」って言ったら、汚物が全部出て、それが肺呼吸に変わったサインだから、その時初めて上向きにして、目を見たらわたしを見てくれた。
そしておっぱいを飲ませた。

しばらくは至福の時間を一緒にいて、落ち着いたらお風呂から外に出た。
お風呂の外には、お水が下まで漏れないビニールシートを敷いた上に、汚れてもいい毛布を敷いたの。
その上に座って、おっぱいを飲ませていたら、それが(胎盤の出る)サインになる。
ここ(乳首)を刺激すると出るのね。
赤ちゃんもここ(乳首)を刺激すると出るじゃない?
だから赤ちゃんがおっぱいを飲む事で乳首を刺激すると、胎盤はすっと出てくる。

胎盤はものすごく綺麗なアジサイ色だったから、お刺身でいただいた。
醤油とわさびで、最初は生でいただいてね。
そのあと、胎盤は大きいから何日間か、ビーフストロガノフ風にしたりいろいろ調理して食べた。
動物はみんなそうして、胎盤をいただくでしょう?

すごく栄養のあるものだしね。
お父さんという存在は、そのあとずっと一緒に寝ずにサポートしてくれて体力を使うから、彼ともシェアして食べたのね。
彼は食べたあとハイになっちゃった。
寝ずにスーパーハイになるほどパワフルなものだった。

だから本当は、お母さんは出産のあとに胎盤をいただく事によって、産後の肥立ち、回復が早い。
出産って、すごく体力を使うことでしょう。
そして体力を使ったあとに、寝ずの作業に入るでしょう?
赤ちゃんにおっぱいをあげたり、ずーっと抱っこし続けたりね。
そういう体力をキープするためにも、胎盤がすごく助けてくれた。
そういう仕組みがあるんだと思う。
そのために出てくるんだと思う。

アンテナを張ると、そういう情報は近寄ってくる。
本も本当にいい本、今の自分にあったものがちゃんと与えられたり、全部読まなくても必要なページだけここだなってわかったりする。
必要な物を与えられる機会が現れたりね。
友達のお産を立ち会わせていただく、という機会もきたしね。

お産婆さんが、仰向けに寝なさいねと指導していた。
それは赤ちゃんが出にくいポーズだと、わたしは日頃の体験から思っていたんだよね。
西洋式のトイレを人間が使うようになってから、もっとも大切な筋肉が衰えちゃって、
ちゃんと排泄物が出きっていない、だからみんな病気になっている。
そう書いている本を昔読んだ事があった。
そんな本を読んだあとに、わたしはしゃがむトイレと座るトイレの両方を経験するような状況にいたじゃない?
出方が違うっていうのも体験から学んでいたからね。
妊婦の時にね、トイレでしゃがんでいた時に、「わたしが産むのはこのポーズだな」と思った。
一番排泄物が出やすいポーズ、スムースに、最後まですっと出るポーズ。
あっこれだ、と思った。
そしたら丁度、お湯を入れた桶に掴む所があって、お湯の中で、ずっとそのポーズで座っていられた。
そういう大きさの飼い葉桶が手に入ったの。

いろんなものはちゃんと引き寄せられてくる。
必要なものは必ず。
必要じゃないものがこないくらいの方がいい。
人生は余分なものがないほうが、スムーズで楽に波に乗れる。
だから必要なものは全部来るって信じている。

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