Wednesday, September 12, 2012

Keiko Forestのビジョン 2  サンベアの死



Keiko Forestのビジョン 1                                                                




Keiko:そのまま日本に戻って、またお勤めしてた職場に戻ったんだけど、毎日毎日ビジョンクエストの事が頭から離れなかった。
そしてある時、その仕事を辞めて、ビジョンに基づく生き方をしようと思い、アメリカを歩いて横断したのが92年。ビジョンクエストに行ったのが91年で一年後だった。
半年間ぐらいは「仕事を辞めようかなぁ… やっぱり無理…」
そういう気持ちの行ったり来たりを繰り返してね。
半年後くらいに思い切って仕事を辞めてアメリカに渡ったの。

アメリカ大陸を十ヶ月かけて一日4、50キロ、毎日歩いて横断したの。
なぜ40キロかというと、一つの町から次の街までの距離が、アメリカの田舎は40キロくらいあるの。

町から町に行く間はお水がない。
食べ物がなくても、生命を繋いでくれるお水がないと生きていけないから、次の町までがんばって歩くという感じだったの。

毎日毎日歩いていたから、どこにも寄り道しなかったんだけど、ある時、小さなニューエイジブックストア(精神世界的本を扱う本屋)があったの。
ふと何か感じるものがあって、歩いている途中なのにそこに入ったの。
そうしたら、そこの奥で本屋さんのおじさんが、誰かと電話で話している声が聞こえてきた。
自分でも、なんでこんな本屋さんに、歩いている途中で入ったんだろうって思っていたら、「サンベアが死んだんだって?」そんな言葉が耳に飛び込んできた。

えっ?と驚いた。「わたしのお父さんなんですけど」と思って、その場所からすぐ彼の所に戻った。
わたしには、彼のビジョンに続くビジョンを見たっていう想いがあったからね。

偶然にもサンベアが亡くなったと聞く前に、わたしはあるセレモニーに参加していたの。
そのセレモニーはイエローホースっていうネイティブアメリカンのおじいさんが、小さい頃からずーっと夢枕で教えられてきたセレモニーだった。
もう既に亡くなったネイティブアメリカン達の聖人と呼ばれる有名な人たちが、どんどん彼の夢に出て来ては、「こういう儀式をするように」「このギャザリングを用意する為に、あなたは生まれて来ているから、こうするようにああするように…」とすべて事細かに夢の中で教えられていたの。

こっちの向きにこういう風にティピを建てて、どこの国のどういう人を呼んで… そういう事まで全部夢の中で言われていた。
そのおじいさんは「この儀式が終わったらわたしの天命は終わるから、わたしは死んでいく」って言っていた。
もう立つ事もできずに、ずーっとそのギャザリングの間横になっていたの。
それが終わったらわたしは死ぬっていう、その事実も、わたしにとってはショックだった。
わたしのビジョンが完結したら、わたしは死んでいくと言っている人が、目の前にいるのはすごい事だった。
そんな風に生と死を考えた事がなかったから。
とにかくそういう儀式に参加させてもらっていた。




  Keiko Forestのビジョン 3



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