Friday, September 21, 2012

レムリア 1



Keiko:この島(ハワイ島)には 4年前、13年ぶりに帰ってきたのね。 
その時は「トランジット」(旅行雑誌)の取材で来たの。
ちょうど、また新しくコミュニティ的な暮らしを始める場所を探す旅をしようと思っていた頃だったの。
それが「トランジット」のお仕事に繋がったの。

それもよかったの。雑誌の取材というお仕事を兼ねて来たからこそ、いつもとは違う視点で旅をすることが出来た。
まぁいつもの旅の仕方… 何か流れが来たら、その流れに乗って旅をするという感じだった。
でもそのときは、旅をする視点が「何か物語りを創るような」そういう視点だったのね。


そんな旅の最後に、三人の人に出会ったの。
一人目の人に会ったのは、コナサイドにあるホウケナビーチだった。

みんながテントを張っていて、ビーチは混んでいたの。
もう夕方だったから「どこにテントを張ろうかな」とあたりを見渡した。
頭の中で”どこにテントを張ろうかな”と想った瞬間に、目が合ったハワイアンみたいなおじさんがいたの。
そのおじさんが「こっちへおいで、こっちへおいで」って言うの。
で、わたしはそこに行ったのね。
なにも聞いてないのに、おじさんは「ここ、ここ」って言ったのね。
だからそこにテントを立てていたら、作業している間に暗くなっちゃったの。
やっと終わってテントから出たら、もう暗闇だった。

暗闇の中に、ネイティブアメリカンの「ペヨーテソング」のような歌が聴こえてきたの。
わたしは何年もずっと、ネイティブアメリカンの人たちと一緒に暮らしていたから、 
そういう歌はもう全部知ってるのね。
「なぜここで…?」
すごく不思議だったの。

暗闇の中に出て行って、横に座って一緒に歌っていたのね。

そしたら歌っていたのは、「ここ、ここ」って言った、そのおじさんだったの。

一見ハワイアンに見えたけど実は、ホピとナバホの血が両方入っている人で、
「ここで?ペヨーテソング?」って、すごく不思議で驚いて、
次の日の朝が来て、起きてまたそのおじさんと一緒に座って、お話ししたの。

彼は「土地にはそれぞれの周波数があって、持っている波動がある。
人は無意識でいろんな所に行くけれど、自分の周波数に合った場所、
惹かれた場所に偶然行っていることがあるんだよ。」という話をしてくれた。
自分でも気づかないうちに行っていたり、住んでいたりするらしいの。

「たとえばここ(ハワイ島)は砂の上の場所、溶岩の上、石の上、すべての上に違う周波数があって、溶岩の上に住んでると、その特徴っていうのは”変容のエネルギー”なんだよ。」と言ったのね。
だから今わたしの住むプナエリアにいると、ものすごく変容が加速化される、
ものすごく早く本来の自分に戻って行く場所だと言われて、驚いた。

彼は代々シャーマンの家系、土地のエネルギーを読む家系に生まれ育ったの。
彼自身も生まれた時からシャーマンで、持って生まれた能力の他に、そういう家族の中に育っているから、いつも「エネルギー」を読んでいるらしいのね。
今回、ペレ(ハワイ島の女神)に呼ばれてハワイに来たんだと言っていた。

わたしはそれから何ヶ月か後に、ハワイへ引っ越して来たじゃない?
そうしたらある日、その人にまた道でバッタリ会ったの。
向こうから「Keiko!」って声を掛けられて、再会したのよ。
それもパホアの街で。
不思議だった。

「明日アリゾナに帰るんだよね。」と言っていた。
「じゃあまたハワイに帰って来たら逢おうね。」と約束してね。

No comments:

Post a Comment