当時、メキシコに住んでいたんだけど、新婚旅行も兼ねてカリフォルニアの山(メンドシーノの山)に帰って、その山を結婚した人に見せてから、日本に帰る。それからタイに行くっていう、新婚旅行の途中だったのね。
その時、妊娠に気づいた。
そしたら新婚旅行で赤ちゃんが出来ている事に気づいて、じゃあカリフォルニアで産みたいっていうことになったの。
その時に、子宮筋腫があるから帝王切開ですね、って言われたの。
そんなわけはないと思って、びわの葉を貼ったりした。
自分で産むっていう夢があるんだから、自分で産めないわけはないと思った。
それから産むまでの間、毎日びわの葉を貼ってね。
当時子供達のおとうさんになるトーマスはシティボーイだったし、山の暮らしを全く知らなかったから、教えることがたくさんあった。
産まれたらもう、わたしはなにも出来ないから、彼にやってもらわなきゃならない。
毎日お腹が大きくなる日々の中で、薪の切り方、ストーブの付け方、畑の耕し方、全部を教えた。
妊婦の間の十ヶ月間というのは、山での暮らし方をトーマスに伝授する十ヶ月間でもあったのね。
お腹にいる時に、毎日お腹に手を当ててお話ししていたから、桃は自分で「わたしは桃です」って言ったのね。
名前も言ったし、 女の子だし、わたしはカバラの22っていう数字なんだけれど、ママと同じ数で産まれてくるから、ママの役割と一緒の役割で産まれてくるからと教えてくれた。
教えてくれたっていうのは、ささやかれたわけじゃなくて、そんな気がした…というだけなんだけれどね。
本当に12月に生まれてきた。
だから、お産婆さんの友達に、出産に立ち会わせてもらったり、本もたくさん読んだ。
とにかく身近にそういうものがなかったから、すごく勉強した。
人里離れていたからね。
病院にも行けないしね。
でもどうしても自分が暮らしている場所で産みたいと思った。それは、赤ちゃんが「ホーム」で産まれてくる事を大切にしたかった。
赤ちゃんを産んだあとの時間というのは、お母さんは(宇宙に対して)開いているし、
赤ちゃんもその時、宇宙から半分来ている。
産まれてしばらくの間は、半分宇宙に行っている。
半分宇宙に行って、半分大地に、地球に来ている。
そういう状態で過ごす、すごく大切なときをホームで過ごさせてあげたい。
そういう想いが強くあった。
半分宇宙で半分地球、というの共有するらしいの。
実際そうだった。
だからそういう場所を自分で選んだ。
わたしはそれをお手伝いさせていただくっていう気持ちでいたから、そこに他のエネルギーが入ることが考えられなかった。
いまどういう風に降りてきていて、どういう風に出たがっていて、どうしたいかっていうのを、瞬間瞬間、ずっと意識を繋げている時には、他の人のエネルギーは全く必要ない。
サポートはもちろん必要だけれどね。
誰かに「じゃあ次は、どうすればいいですか」と聞くような世界ではなかった。
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